2021年3月4日
小学校1年生の時の小さな体に赤くて大きなランドセル姿がとっても印象的でいまだに私の目に焼き付いているRちゃん。見事に超難関の東京医科歯科大学医学部医学科に特別推薦で合格しました!おめでとう!!
聞くところによると、11月に全国から学校推薦で45人選ばれ、第1回の推薦試験で18人に絞られ、さらに12月の最終選考試験で5人しか選ばれないという難関試験の最後の5人に残ったというから本当に素晴らしい!
そこで東京医科歯科大学の特別選抜試験とはどんなものか聞いてみました。
Nature誌とかの医学論文をどんどん素早く読むことが求められるそうです。実際は、90分の間に60ページのNature誌の英語論文を読み、2問出題され、その問題にA4の用紙1枚づつに日本語で書いて答えるというもの。
通常の大学入試の英語問題は、80〜100分ぐらいの間に5〜20ページに3〜6問ぐらい設問があって答えるというものが主流ですが、それとは全く異なり、60ページぎっしり詰まった医学論文を90分で読み、さらに問題に答えるというのは全く別のトレーニングが必要です。
このトレーニングはかつて医学部で教鞭を執っていたLuc先生とやりましたが、論文は読み方を教えてもらったら要領がつかめたということです。論文に出てくる語彙などは先生に教えてもらたっものもあるし、自分で何回も読み直して結構似たような単語が出てきて、病名の単語には規則があるのでそれで覚えていくことができました。また英語の生物用語は好きで、偶然選んだゼミが生物選択が一人だったこともあり、ラッキーなことに学校の生物の先生から1対1で教えてもらっていたそう。
日本語の小論文は60分で結構問題数も多く医学関連の内容からそうでないもの、グラフを読み取るものなどありましたが、比較的常識的な問題でした。
次の試験は、グループ面接。6人の高校生と5人の教授で構成され、まずある資料を渡され10分ほどそれを熟読します。その後そのテーマに関してヨーイドンで6人で討論するように言われます(日本語)。それが大体20分ぐらい。Rちゃん曰く、今回の問題はコロナ関連の遠隔医療に関してで、ほとんどの受験生が関東圏の子だったけれど、長崎には離島があり長崎県出身者にはこの問題は身近な問題でもあって色が出せたかなと思ったそうです。
その次にあるのが個人面接。教授5人に対して受験生1人という状況で結構圧迫感あり。聞かれた問題の一つは「日本には女性のリーダーが少ないけれどもあなたはそれに関してどう思いますか?」「君はどうなりたいの?」などなど。
東京医科歯科大学へ進学したい人へのアドバイスは、自分が興味がある分野の英語の文献を読み慣れておくといいと思う。そうしたら、理科も学べるし、英語も学べるので一石二鳥だと思います。
東京医科歯科大学を選んだのは、最初の動機は東京ドームが近いー>いろんなコンサートに行ける!ということからだったそうですが、やりたい研究があったー>細胞内の機構を勉強したくてそこにはその世界の権威の教授がいるからということです。
このインタビューをしている数分の間にもRちゃんからのエネルギーがビンビン伝わってきました。好きなことがあるというのは本当に素晴らしいことですね。そのパッションがあれば、勉強の仕方も自分で勝手に工夫するし、大変だけど先に行くのが楽しいですよね。そして今回のようなマイルストーンを迎えることで達成感もあります。進学先では全国から来た学生たちや、その環境にいる全ての人や物や出来事からさらなるインスピレーションやモーティベーション、ディターミネーションなどが生まれてくるでしょう。
Congratulations!!
東京医科歯科大学の基本理念に「知と癒しの匠を創造し,人々の幸福に貢献する」とあります。素晴らしい匠になってくださいね!
You have amazing potential and are one smart cookie! You’re going to make a real difference in this world, just by being you!