2017年9月23日
先日東京の「英語教育改革セミナー」に参加してきました。
そこで伝えられたのが、小学校で教科としての英語が5年生から始まり、中学入試にも英語が入ってくる。大学入試の英語の形が数年後には変わり、特に難関大学受験においては、今の中3が受験するときには対話力や速読力、グラフなどを見て素早く内容把握し分析する、時の話題や社会現象、歴史的事実の考察などさまざまな話題に関して小論文を書く文章力などが求められるようになります。つまり、4つのスキルーReading, Listening, Writing, and Speakingーに加えて意志と見識を駆使するコミュニケーション能力も求められるということです。したがって表題の、小学校卒業までに英検3級、中学校卒業までに英検2級、高校卒業までに英検準1級レベルの英語力がこれからは必要になるということでした。
言い換えると、海外留学試験のレベルが絶対に必要となってくるということで、今までの英語の授業のペースや内容ではとうてい追いつかないということになります。
さらに言うと、言語を学ぶのであればそんなの当然じゃないかということです。
アジア諸国の中では最も英語教育に遅れが感じられる国のひとつが日本だと思います。ここまで遅々として英語教育の質が変わらないのは、多くの学校で従来型の英語の授業を踏襲していることが多く、英語の教育内容を決めている方々の思考が革新的で先進的ではなく、井の中の蛙的、保守的で遅々として改革が進まなかったことがひとつの大きな原因であると思います。10年ぐらい前には「日本語ができていないのに英語に力を入れるなんてけしからん」などと言っている、人間の言語能力の多様さを全くわかっていないおえらいさんがたがいらっしゃったぐらいの国ですから。
日本英語教育の問題には英語でコミュニケーションを駆使できる教師が少ないこと、大学入試が内容把握で終わっていて、受験者の思考力や考察力、分析力を問われる問題が少ない、フェアーに採点する人材確保に労力と費用、時間がかかる、ということがあると思います。
英語に関しては4つのスキルをはかるTEAPやケンブリッジ英検などの外部テストを徐々に導入している大学も多く早急な対策が必要です。
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音楽やスポーツと同様に、言語習得には多くの時間と意志が必要です。対策はお早めに!