Miwako's EYE
英検2級・準1級受験後のアンケートが集まり出しましたが、今日までの集まった分をみてみるとみんなの苦労したところがわかります。
まずリスニングに関しては、ほとんどの人が第1問、次に第3問(準1級のみ)が一番わかりやすかったと言っています。ここは次回受験される方は高得点をマークできるところです。第2問は若い受験生には馴染みがない金融の話だったり宇宙の話だったり人類学の話だったり、多岐の分野から出題されるので、しっかりと1日1問聴くという習慣を作りましょう。
ライティングに関しては、「質問文はわかりやすいテーマだったか」という質問に回答はまちまちで、人によって取り掛かりやすいテーマとそうでないものがあるというのがわかりました。当然と言えば当然ですが、やはり日頃から世の中の出来事に関心を持ち自分はそれに対してどう思うのかという思考トレーニングをし、その考えをしっかりしたフォーマットでアウトプットするトレーニングが重要だと感じました。
自分の考えを直接日本語訳にするとネイティブが言う表現とずれることが多々あるので、同じようなことをネイティブが使う表現でどう言うのか、ということを確認するためにも英語のインプットが非常に大事です。毎日英語ニュースを真剣に聞いたり精読する時間を最低10〜30分は取って、使える表現を抜き出しておきましょう。それをQuizletなどの単語帳に入れて整理保存し、バスや電車を待っているときや銀行の順番待ちの数分のスキマ時間に反復練習をすると効果的です。
そしてリーディングですが、ほとんどの人が単語問題が大変だったと回答。単語問題は比重が多く誰もが苦労するところですが、とにかく早くから単語対策をするに限ります。現役の中高生であれば、高1までに6,000~10,000語を目標にするとその後の英語人生がず〜っと楽になります。というのも、そのあとは本当に自分が必要とする英文読解だったり、エッセイライティング、リスニングに時間を使うことができるからです。また英検を受験しない人でも、学校では読解、文法などはしっかりやりますので、英語学習は最終的には自分でやる単語力が勝負になってきます。したがって、英語力をしっかり身につけたい人は、1日の習慣に単語練習を組み込みましょう。
長文対策に関するみんなからのアドバイスは、
・長文を早く読むように練習する
・毎日コツコツ努力し決してサボらないこと
・目標を設定しておいてそれを守って解くようにする
・過去問をたくさん解いて出題形式に慣れる
・文構造の理解
・単語はいつまでにどれくらい覚えるか予定表を作っておく
・医療や化学など自分に未知の分野も出てくるのでいろんな分野に好奇心を持ってニュースを聞く
などなど、役に立ちそうですね!
受験初回で合格した人もいますが、複数回受験する人も多数います。生徒さんたちを見ていつも思うのは、諦めずとにかく挑戦し続ける人はいづれ必ず合格するということです。七転び八起きの精神が生きてきます。ですから、今回不合格だった人も、目標を立てしっかり予定表を作って淡々と取り組んでいくと必ず合格します。
いつも大事なことは、not who you are, but who you become です。
次回受験する方のお役に立てれば嬉しいです!
Miwako's EYE
今回の英検の結果。本当に嬉し〜い!英検準1級や2級の受験者全員合格です!!大人が一人、そしてあとは全員高校生です。準1級の合格者が一度に5人というのは実に誇らしい。2級も8人合格!みんな本当に集中しましたね。そしてもちろん中学生の準2級や3級の合格者もいました!
英検の上の級に合格するには、まず単語です。
リーディング問題のなんと半分以上が単語問題です。これをしっかり理解し取り組むと絶対に合格します。単語がわかれば読解、リスニングも難なくクリアできます。ライティングは実は準1級レベルでも内容はそれほど難しいわけではありませんし求められる語数もそれほどではありません。問題パターンに慣れ、書くことが楽しい!と思うくらい慣れるとかなり高得点を狙えます。
さて、読解・ライティングをクリアしたら次に来るのはスピーキング、つまり英語面接です。これには超得意な子もいれば、本当に苦手という子もいます。質問にはオリジナルのいい内容で答えられるんですが、答えが出るまでにちょっと時間がかかる人が今回も何人かいました。でも事前に面接の全行程を理解し、どういう問題が聞かれそうかを想定し、音楽の発表会やスポーツの大会の直前のように、何度も何度も練習問題をやることで自信を持って試験会場に臨ことができました。
英語のことわざで Victory loves preparation. というのがあります。
つまり「備える者(練習した者)が勝つ」
人生の様々な局面で、この努力がいろんな形で発揮されることでしょう。Congratulations eveyone!
<写真はAstronomy Photographer of the Year 2020天体写真 のAurorae category(オーロラ部門)の受賞作品 ドイツのNicholas RoemmeltさんのThe Green Ladyーノルウエーのオーロラです>
Miwako's EYE
今年はコロナの影響でいろんな検定試験が延期されたり中止されたりしましたが、6月末にあった英検で今回はエスタミネーからさまざまな級で合格者が多数出ました!!特に以前特別集中講座を受講した高校生の英検準1級の合格者が大変多くて、本当にみんなの努力が報われて嬉しい限りです。準1級レベルになると単語の問題だけでもリーディングの問題の半分以上を占め、とにかく長い学習時間が必要です。今日は2次試験の面接日で、今週はたくさんの生徒さんが面接の練習をしました。
写真は英検準1級の面接試験の第1問目で絵を見てストーリーを組み立てるというもの。意外にやさしそうで落とし穴もあります。気をつけることは時制、主語と動詞の一致(現在形であれば3人称には s がつくなど)、絵にある時を表す’A day later’ などをうまく使うとスムーズにいきます。
また、準1級では社会的な問題も多く聞かれます。例えば、
・Do you think the public universities should be free for everyone?(国公立大学は無料になるべきか)
・Has IT had a positive effect on school education? (ITは学校教育に良い影響を与えているか)
・Do you think music and art classes are necessary at school?(学校で音楽と美術の授業は必要か)
これらの問題に関して自分の立場(Yes/no)を示し、その理由を明確にそして端的に即座に示さねばなりません。
私のレッスンではみんな結構反応はよく、どんな問題でもとにかく喋り続けました。この沈黙しないで話し続けるということがこのテストでは大事です。また、これらのテストを受ける子たちはこの練習を通してこれらの社会問題にもっと関心を持ち始め、次回同じような問題が会話で出てきたり、エッセイライティングで出てきたらさらにうまく意見を表明することができるでしょう。
これから英検などの試験を目指す方へのアドバイスです:
*毎日とにかく10分は単語の練習をして着実に単語力を増強すること。最終的には単語力勝負です。
*とにかく声に出す音読をたくさんすること
*英語で会話をする時間を多く取り、たくさん間違えその経験から正しい言い方を汲み取り何度も練習すること
*世の中のいろんなトピックについて考え自分の意見を日本語と英語で言えるようにすること。そのトピックについていい意見が思いつかなかったら、ネットでいろんな情報を探しキーワードのボキャブラリーを増やしておくこと(日本語も英語も)。
毎日の習慣に30分は真剣英語時間を取り入れると3ヶ月後には大きな力がついています:)
習慣アプリなどを(habitfyなど)使ったり、タスク管理ツールTrello などを使って、毎日やるべきことをきちんとやるという習慣を定着化させることもできます。
みんな、お疲れ様〜!
Miwako's EYE
海の向こうのアメリカではコロナがなかなか収まらず大変ですが、そんな中大統領選の動きが活発化しています。何とかトランプ大統領の悪政を正常に戻そうと民主党が一致団結し今日Joe Biden 氏が正式に民主党の代表に任命されました。前民主党の大統領Obama氏のファーストレディのMichelle Obama氏はその人柄から世界的に大変ポピュラーでしたが、当時の副大統領の妻Jill Biden 氏のことはあまり語られることはありませんでした。
Jillは博士号を持ち、セカンドレディであった8年間も含め実はずっと大学で英語を教えている教師です。走ることも日課にしていて心がけていることは、「走っているときはネガティブなことは一切考えない」ということだそうです。その他軍人のファミリーを支援する活動をしたり、童話の本を出版したりといろんなことをしている方ですが、一貫しているのは周りの人への気配りと思いやり、そして自分の信念ややりたいことはブレずにしっかり全うするという理想的な人間像を持った人です。
今日民主党大会の中で彼女のスピーチを初めて聞くことができました。素晴らしいスピーチで多くの人が感動したことと思います。もちろん私も!その一部の抜粋です。
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We found that love holds a family together. Love makes us flexible and resilient. It allows us to become more than ourselves, together. And though it can’t protect us from the sorrows of life, it gives us refuge, a home. How do you make a broken family whole? The same way you make a nation whole, with love and understanding, and with small acts of kindness, with bravery, with unwavering faith. You show up for each other in big ways and small ones, again and again. It’s what so many of you are doing right now for your loved ones, for complete strangers, for your communities.
愛は家族を団結させる。愛は我々をしなやかにし,回復力をつける。愛があるとき人がつながると自分以上の私にしてくれる。人生の悲しみからは守ってはくれないかもしれないけれど、愛は避難するところ、つまり心の拠り所を与えてくれる。
どうやったら壊れた家族をまたひとつにできるでしょうか?国家を一つにするのと同じです。愛と理解を持ってやるのです。そして小さな親切と大胆さ、さらに揺るぎない信念を持って。大事なことにも些細なことにも、お互いのために会いに行くのです。何度も何度も。みなさんの多くが愛する人たちのために、全くの他人に、そしてコミュニティのためにたった今その行動を取っています。
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Miwako's EYE
『人生は変わっていくもの:何歳になっても変化をものともしない自分になろう』(私が勝手につけた邦題です)
著者であるブルース・ファイラーはもともと元気印だった父親が年老いてパーキンソン病にかかりなんども自殺を図ったり、自身がガンにかかったりと大変な人生を送っています。1年かけてアメリカ50州を周り様々な人の大変な人生経験を聞き、そこからパターンを特定し人生で大きな変化が起こった時にどうやってそれを乗り越えるかのヒントを探りました。
人生のひとつのフェーズから次のフェーズへと移る過渡期(transition) が以前にも増して増えており、その過渡期を乗り切るスキルを早急にマスターすることが我々みんなにとって必要だとファイラーは言っています。仕事がひとつだけ、恋愛相手もひとりだけ、幸せの根源がひとつだけというのはもう救いようがないほどに時代遅れ。
Life Is in the Transitions に書かれていることは、「人生の途はまっすぐではなく、様々な出来事がその進行の邪魔をする。そのうち10個のうちのひとつはファイラーが言う「ライフクエイクー人生震(地震のことを英語ではearthquake アースクエイクー地面が揺れる、という)」となる。人生が大きく揺れる、つまり、今の人生から次の人生へと移らざるを得ない大変革的なことが起こる。この過渡期というのは平均して5年に1度ぐらい起きる。結果、我々は人生の半分をこの落ち着かない状態(過渡期ーtransition)で過ごすことになる。あなた、もしくはあなたの知り合いの誰かが今過渡期にいるだろう。」
ファイラーが見つけたパワフルなスキルとは、感情に素直に向き合い、古い自分の価値観を捨て、いろんな方法を試し、他の人に助けを求めることなどなど。また、家族で語り継がれている話も力をくれるものだと言っています。
英語で読める人は是非読んでみてください。日本語版が出るのが待ち遠しいですね。