Miwako's EYE
ある読解のクラスで出てきたこの言葉 ‘captainitis’。辞書にも載っていませんが、あえて訳すると「キャプテン病」、もしくは「キャップテン炎」。
-itis というのは接尾語で「炎」を意味し、通常は臓器などにおける炎症を表します。例えば、dermatitis は皮膚炎、gingivitis は歯肉炎、hepatitis は肝炎と言うように。
この読解はイギリスやオーストラリア留学に必要なIELTSテストのリーディングセクションの “The Psychology of Innovation” に出てきたものですが、
“The wrong kind of leadership will lead to what Cialdini calls ‘captainitis, the regrettable tendency of team members to opt out of team responsibilities that are properly theirs.’…”
間違ったリーダーシップはチャルディニが言う「キャプテン炎」になっていく。つまり、チーム全体の責任なのにチームのメンバーがそれを放棄する残念な傾向。
He calls it captainitis because, he says, ‘crew members of multipilot aircraft exhibit a sometimes deadly passivity when a flight captain makes a clearly wrong-headed decision.’
彼がそれをキャプテナイティスという理由は、「複数のパイロットがいる飛行機でキャプテンが明らかに間違った判断をした時に、クルーが時に致命的な消極性を見せるからだ」
チャルディニはこれは飛行機に限ったことではないと言っています。部活のキャプテンや監督の指示には嫌々従った人もたくさんいるでしょう。上司から言われたことで、「えっ!!??」と思ったけれど従わざるを得なかった場合もあるでしょう。ただ飛行機じゃなかったので死には至らなかったと思いますが。
現在のトランプ政権を見ていてこのキャプテン病のことを思います。彼と合わずに彼の元を去って行った人もたくさんいますし、彼に従う人もたくさんいます。彼の周りにはオポチュニストの人(日和見主義者ー自分の都合に合わせてつく側を変える)もたくさんいると思いますが、段々悲しくなるアメリカの現在の状況です。
リーダーの立場にいる人はキャプテン病にならない心がけが必要ですね。
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政府の緊急事態宣言を受け、エスタミネー英語教室も5月6日まで休校です。オンラインレッスンも3週間ぐらい前から徐々に増えています。
Estaminet English School has to be closed until May 6 due to the state of emergency announcement by the government. Hence, we have started online lessons about three weeks ago,
宿題も多く友達とも会えないということで、たった二つの材料だけでできるチョコレートケーキをオンラインで集まって作ろうという高校生の企画をLucが作りました。なんと17名の参加があり、学校が休みで県外の自宅に帰っている生徒さんや遠くはベルギーの高校生も、自宅のキッチンから参加して大いに盛り上がりました!
Luc put together an online baking project to make a chocolate cake using only two ingredients. We had 17 high school students who joined this event and we had so much fun!
みんな結構真剣に取り組み、どうやらほぼ同時に完成しました。もっと写真を撮りたかったのですが、何しろオンラインレッスンとは違って私がアシスタントでカメラ一つを持たなければならず大変でしたが(カメラを3つ使いました)、本当に楽しかった!できたケーキも絶品できっとみんなのも美味しくできたことだと思います:)
Everybody tried really hard and all our cakes were done at almost exactly the same time. I wanted to take more photos, but I had to coordinate the different cameras and camera angles (we used three cameras) and in the end I only got a few usable photos.
次は英語の単語バトルとか隠し芸大会などオンラインでやろうかなぁ〜。参加してくれたみんなありがとう!
Thank you everyone for joining! Our next event could be an online vocabulary battle or a zoom skit show or something…
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古写真の翻訳の仕事をするまで、最初の長崎県庁の建物などに思いを馳せたことがありませんが、この写真を見てびっくり。江戸時代幕府直轄地であったため長崎には奉行所が置かれていました。その長崎奉行所西役所跡(2018年末まで県庁があった場所)に明治7年(1874年)7月28日、初代長崎県庁は建てられました。写真で見るように洋風2階建のコロニアル風で、とてもしゃれています。
Until I started doing the old photo caption translation job, I had never even imagined what the prefecture office building had been like. I was so surprised to see these photos. Since Nagasaki was governed directly by the shogunate government during the Edo period, there was the administrative office called Nagasaki Bugyosho. It was where the first prefecture office was built in 1874. It was a two-storied western style building and this photo captures the moment of celebration for the opening of the office.
ところが、なんとそれから1ヶ月もしない8月20日に風速60mの台風で無残にも完全に倒壊してしまうのです。それが二つ目の写真です。木造というのは本当に脆いんですね。最初の写真に写る祝賀記念の人たちの思いはどんなだったろうかと想像すると胸が痛くなります。そんなこんなで、古写真の翻訳、当時のことにいろいろと思いを馳せながらやっております。
However, the second photograph captures what is left of the prefecture office building just after the typhoon of August 20, not even a month after its construction. It is just so shocking to see these two photos and I contemplate a lot of things about the time of the photos.