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Osaka Part 2 サマーヒルの徹底した自由な学校生活
2014年1月27日
Miwako's EYE
外国人特派員クラブのトークのあと数人と知り合いになり、
その後お昼というか夕食を食べて「さあ、仕事!」と思って
テーブルで作業を始めようと思ったら、
「中村さんですよね?」と笑顔満面で声をかけてくれたTさん。
先日のcommunicatorさんがそのときの話から
私がSummerhill Schoolに興味があることをTさんに伝えてくれていました。
彼女は私が30数年前感銘を受けたイギリスのSummerhill Schoolに
12歳から17歳まで行ったそうです。
Summerhill SchoolというのはA.S.Neillが
1921年にイギリスにつくった画期的な学校です。
高校時代の私は日本の自分が行った学校に嫌気がさしていました。
生徒の試験の成績を毎回廊下の壁にはり、
生徒は成績順に番付され、
朝や放課後、そして夏や冬休みまで補習授業強制参加、
それに加えて週末の校外模試。
何の意味も見いだせず、
毎日「こんなのは教育じゃない!」と憤慨していました。
でも誰も異論を唱える者はいませんでした。
みんな進学校とはこういうものだと思っていたんだと思います。
私のこころは全く学校にありませんでした。
卒業する日まであと何日と指折り数えるだけ。
私が日本の教育に疑問を持ったのはあの非人道的な高校生活です。
学校の勉強は全く真面目にやらず
ボーイフレンドとデカルトを読んだり、星の話をしたり、
ビートルズを歌ったりコーヒーをサイフォンでつくったりと
生活の中心はふたりの時間。
知識を得ることは楽しいことなのに、
その喜びや感動を感じさせることができないのは教育ではないと思うのです。
彼といて楽しかったのは発見や学びが嬉しかったから。
デカルトの「良識とは・・・」とか
1ページ読むのもしんどい本を読んで、
ふたりで「良識」について何時間も語り合ったり、
ちょうどその頃地球に近づいていた小林・バーガー・ミロン彗星の
もやっとした光芒を白鳥座に認めて興奮したり、
ビートルズの
“Yesterday all my troubles seemed so far away
(きのうは問題ごとは遠くにあった)
Now it looks as though they’re here to stay”
(今はここにあって、まだ当分ここに居続けそうだ)
という歌詞に同感したり。
SummerhillのNeillの信念は
「学校は子供に合わせて作られるべきで、
その逆であってはならない」
Imagine a school …
(こんな学校を想像してみよう)
Where kids have freedom to be themselves
(こどもたちが自分になれるという自由を持っているところ)
Where success is not defined by academic achievement but by the child’s own definition of success
(成功は学業成績で判断されず、その子自身の成功の定義によって判断される)
where the whole school deals democratically with issues, with each individual having an equal right to be heard
(ひとりひとりが平等な権利を持って学校全体が問題に民主的に取り組む)
Where you can play all day if you want to 
(その子が望めば一日中遊んでいい)
And there is time and space to sit and dream
(座って夢を見たり想像する時間と空間がある)
… could there be such a school?
(こんな学校があるだろうか?)
こんな素晴らしいSummerhill Schoolに5年間通ったTさん。
私がずばりSummerhillのいいところって一言でいうと
“Unconditional love and respect”
(無償の愛と尊敬)
これこそ教育の神髄じゃないでしょうか?
子供を信じてあげましょう。
大阪 Part 3もあります。


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