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TOEIC Summer Intensive Started 夏のTOEIC集中講座始まる
2011年7月31日
Miwako's EYE
いよいよ夏のTOEIC集中講座が始まりました。高校生から大人まで様々なバックグラウンドの生徒さんたち。でもみなさん真剣に取り組んでいます。今回は平日に行うので一回が4時間と前回よりは短めです。それでもやっぱり時間が足りません。その分宿題が多くなりました。あと2回楽しく行きましょう!
現在英語のスピーカーの7割は非ネイティブで、話している英語は「グロービッシュ」と呼ばれています。つまりGlobal Englishを略しているわけですが、東洋経済誌によると、グロービッシュの5つのポイントは、
1. 1500語の語彙で十分
2. 1年以内で習得できる
3. 仕事や旅行の90%をカバーできる
4.発音が難しくない
5.語彙、ユーモア、比喩を使わない
となっていて、今まで重荷となっていた単語力や、また文化的な要素を必要とするユーモアや比喩表現(聖書やローマ神話、ギリシャ神話のネタなど)などはあまり気にすることもない新ビジネス英語という感じで気が楽ですね。ちなみにその違いはというと、オバマ大統領の就任演説をグロービッシュにしたら以下のようになります(東洋経済誌より)。
スピーチ原文
My fellow citizens:  I stand here today humbled by the task before us, grateful for the trust you have bestowed, mindful of the sacrifices borne by our ancestors.
グロービッシュ
My friends and citizens:  I stand here today full of respect for the work before us.  I want to thank you for the trust you have given, and I remember all the things given up by the people who came before us.
(日本語訳)
皆さん、私は今日、われわれの前にある職務に対し敬意を抱き、皆さんから与えられた信頼に感謝し、我々の祖先が払った犠牲を心にとどめながらココに立っています。  
どうですか?ネイティブのようにぱしっと言うかっこよさはないけど自分でも言えそうですよね。
同誌はまたグロービッシュを学ぶための7か条として次のことを挙げています。
1.まずは動機とビジョンありき。
「TOEIC何点取得!」では受験英語と同じ発想。その先の「自分はなぜ英語をやるのか」という動機をはっきりさせ、世界中の人と直接コミュニケーションを取りながら、多くのことを学べる醍醐味を考えよ。
2.「平面的な学び」から「立体的な」学びへ
受験英語式の一問一答主義は思考を止める。ジェスチャー、アイコンタクト、声のトーン、表情などの非言語的な要素も重要で、英語を立体的に学ぶべきである。
3.発音より発言。文法より論法と作法
RとLの発音の違いにこだわりすぎるよりロジックを組み立てよ。異なる文化的背景の相手と向き合い、実践から学ぶのがよし。
4. Interactive, Quick, Logicalを鍛える
英語のリズムは速い。速いテンポのインタラクションに慣れる。「質問されたら2.1秒以内に答える」思考の瞬発力、集中力、持続力を鍛える。意味が不明である場合は遠慮せずに確認し、質問する。
5.語彙より語感&語幹。点から線へ、線から面へ
言葉は前後の関係性で意味が変わる。文脈で意味をつかめ。英英辞書と英語の類語辞典(thesaurus)で語感と語幹を磨け。
6.高密度体験と継続学習を組み合わせる
英語に限らずスポーツでもビジネスでもこのふたつは重要だ。継続学習だけでは飽きてしまうので、手に汗握るような体験を組み合わせる。成功は励みになるし、失敗しても学びになる。高密度体験は自ら仕掛けていくものと心得よ。
7.私たちがグロービッシュのネイティブスピーカー
世界で使われているのはアメリカンイングリッシュでもクイーンズイングリッシュでもない。私たちのように第2言語、あるいは外国語として英語を使っている人が多数派だ。つまり私たちが「グローバルイングリッシュ」のネイティブスピーカーなのだ。
やっと日本でも英語の必要性の認識が高まってきたと思えるようになってきた今日この頃ですが、いかんせんいまだに「受験英語」のメンタルブロックが尾を引いている人が多く、効果的に英語力を伸ばすことができない人たちが多くいます。私がクラスでよく皆さんに言うことですが、「習うより慣れよ」がまず大事です。たくさん英語を聴いて英語の語感を感じ、たくさん声に出して言ってみましょう。さらにネイティブとの会話で素早い反応力や、英語思考の発想力、発信力を養いましょう。それに加えて重要なことはこの東洋経済誌でも言っていたことですが、知のアンテナを高くすることです。様々な分野のことに興味を持ち、日本の文化、歴史、政治などの知識も不可欠です。国際舞台では個人レベルでもみんな日本の代表とみなされいろんなことを聞かれたり意見を求められたりします。そういうときにしっかり対応できる自立した大人の自分を磨きましょう。

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