Miwako's EYE
2年前オランダのライデン大学病院を訪れたとき、昼食を食べようとカフェテリアに行きました。オランダのおいしいチーズやハムが入ったサンドイッチやサラダなどをとってキャッシャーに行くとなんと現金は扱えないと言います。「それじゃ、このクレジットカードで」とお願いするとそれもダメ。「え〜。じゃあなんで払うんですか?」ローカルの銀行のデビットカードのみ使えるということで、一瞬真っ青。幸い夫がベルギーの銀行のカードを持っていたのでことなきを得ましたが、私一人だったらおいしそうなサンドイッチを棚にもどさなければならないところでした。
つい最近神戸の中国人の知り合いが香港へ行ったら、全くのキャッシュレスで、すべて携帯で支払うということを聞いてやはり世界はその方向へ行っているんだと思いました。また先週東京であった知人は初めてBitcoinでショッピングをしたらクレジットカードで買い物するより簡単で、携帯でスキャンするだけと教えてくれました。
そして自分のことを考えるとどれだけキャッシュを使っているかと考えたら、やはり意外と少ない。道の駅の野菜とかコンビニぐらいであとはクレジットカード。半年以上前にCNNでキャッシュレス社会の特集をしていて、そのときはスウェーデンがトップをいっているという話で、ある男性が番組の中で「もう3年以上現金を見ていない。」というのにびっくり。以下ちょっと古いですが半年前の the Guardianの記事より。
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“I don’t use cash any more, for anything,” said Louse Henriksson, 26, a teaching assistant. “You just don’t need it. Shops don’t want it; lots of banks don’t even have it. Even for a candy bar or a paper, you use a card or phone.”
「私はもうキャッシュは使ってませんね。」26歳のティーチング助手Louse Henriksson。「必要ないんですよ、お店でも歓迎されませんしね。銀行も現金を持ってないんです。キャンディや新聞にもカードか携帯なんです。」
Swedish buses have not taken cash for years. It is impossible to buy a ticket on the Stockholm metro with cash, retailers are legally entitled to refuse coins and notes, and street vendors – and even churches – increasingly prefer card or phone payments.
スエーデンのバスはもう何年も現金を受け付けていないのです。ストックホルムの地下鉄で現金でチケットを購入することはできません。小売店は法的にお札や小銭を拒否できるのです。通りの屋台なども、さらに教会でも、カードか携帯の支払いになってきています。
According to central bank the Riksbank, cash transactions made up barely 2% of the value of all payments made in Sweden last year – a figure some see dropping to 0.5% by 2020. In shops, cash is now used for barely 20% of transactions, half the number five years ago, and way below the global average of 75%.
スエーデン国立銀行のRiksbankによると、昨年スエーデンの現金売買はたったの2%ーある筋によると2020年までには0.5%にまで下がるーでした。店舗での現金売買は20%で、5年前の半分で、世界水準は75%。
And astonishingly, about 900 of Sweden’s 1,600 bank branches no longer keep cash on hand or take cash deposits – and many, especially in rural areas, no longer have ATMs. Circulation of Swedish krona has fallen from around 106bn in 2009 to 80bn last year.
さらに驚くのは、スエーデンの1600ある銀行のうち900行には現金がなく、また現金の貯金も受け付けていないということ。その多くが、特に地方では、ATMがないのです。2009年に1060億出回っていたクローネが昨年は800億 に落ち込みました。
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日曜日に英検準1級を受けた生徒さんが英文エッセイのトピックが「キャッシュレス社会をどう思うか」ということだったと聞き、 インターネットでのビジネスがますます活況を見る昨今、このelectronic transaction がますます日常になる時代が到来したと実感しています。銀行も店舗がなくなる日が近いかもしれません。