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受験対策の和文英訳:こなれた日本語をどう英訳するか?
2021年2月15日
Miwako's EYE

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国立大学入試があと10日後に迫り、過去1ヶ月、受験生からリクエストが多いのが、和文英訳のクラスです。

昨今多くの大学がかつて多くあった和文英訳問題から、60語ぐらいから150語ぐらいの社会的テーマに関しての英作文を書く方向に変わってきています。長崎大学では今年度から、読解とは切り離して英作文には別枠を40分設けて、あるテーマの英文を読ませそれに関する自分の意見を40分かけて200語で書くという新しい試みに取り組んでいます。私もエスタミネーに来ている生徒さんのためにMiwakoオリジナル長崎大学受験対策用エッセイライティング数セットを作成しました。

東京大学も年度によっては和文英訳があり、過去3年は出題されています。その他、京大、阪大、九大、鹿児島大、宮崎大(医)、首都大東京、岡大など多くの大学が毎年行っています。

先月、昔教えていた生徒さんで、現在東京と大阪在住の生徒さんから「Miwakoとオンラインで英語のレッスンをしたい!」と嬉しい連絡がありました。そのうちの一人は受験生で和文英訳トレーニング希望で、本人はすでに過去25年分はやっていて、私とはさらにそれ以前に遡って1983年までやりました。

こなれた日本語を英語に訳するのはコツがあります。

まずは、その和文をさらに自分がわかる言葉に解釈する必要があります。和文和訳というと変ですが、文章によってはすっと英語にできないのです。また、さらに英語には必ず主語と述語がいりますから、それをしっかり決めなければなりません。ですから、和文英訳の問題というのは、実は「日本語力」「英文構成力」「細かい文法力」「語彙力」「表現力」などが試される高度な問題と言えるでしょう。

例えば、2020年度の大阪大学の問題を見てみましょう。

「過去の哲学者がどのような問題に向き合い、どのように考えたかを知ることは、とりもなおさず、私たち自身が当時の人間と同じような愚かな過ちを再び繰り返すことのないよう、高い費用を払って得た教訓を学ばせてもらうという側面があります」

上の文章で問われるのは、まず「問題に向き合う」のは誰?「考えた」のは誰?「知る」のは誰?「過ちを繰り返す」のは誰?「高い費用を払う」のは誰?「学ばせてもらう」のは誰?「側面がある」のは何?などそれぞれの動詞の主語を見極めなければなりません。さらに「とりもなおさず」って別の日本語で言うとなんというのでしょう?そもそもこの英文で「とりもなおさず」を訳に入れる必要はあるのでしょうか?

色々と考えるのは実は楽しいのですが、受験生はそんなことは言ってられません。短時間で文の極意を英語に変換しなくてはならないのです。でも、これも何度も繰り返してやるとコツがつかめます。

私が生徒さんに言うのは、「もしこなれた日本語でさっと英文にできなければ、その文章を子供に言うように言い換えてみてごらん」意味がしっかりわかればあとは主語述語をしっかり抑え、時制を間違えず、単数複数などをチェックして出来上がりです。

さて、英語が得意なあなた、上の大阪大学の入試問題どれくらいの時間でできたでしょうか?

 


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