僕が今興味あるのは、法哲学です!
と私があまり馴染みのない法哲学のことを少し話してくれたY君。
法哲学とは、人が法律を作るときに何が重要なのか、どんなルールに従うべきなのかなどを学ぶ学問で今Y君がとても関心を寄せている分野です。
ーー何時ごろ法哲学に興味を持ったの?
2、3年前、高1ぐらいの時です。
友人が作家で哲学者の井上達夫を教えてくれたんです。彼は法哲学を研究していて、彼の著書を読みとてもおもしろいと思いました。そこから法哲学に興味を持ちました。
東京大学の文一が法学、
入学してから最初の2年は教養課程で、僕が行く文一は法学と政治学が多いです。
ーーなぜ東京大学?
ひとつは、まず自分がやりたいこと、キャリア、人生の先を考えた時に、文系なら、アカデミア、大学に残って研究者になるという道がありますが、今はそれにすごく興味があります。
他にも法曹、弁護士や裁判官になる道もあるし、一般企業に就職する道もあり、官僚になる道もあると思いますが、基本的に僕は研究と官僚で迷っていて、まだ決めていませんが、官僚になったら省庁は東京大学の先輩が多いので有利になるのでやはり東京大学なのかなと思って東大にしました。
ーー英語に関しては?
アメリカに1年ぐらいいて小4の頃戻って来た帰国子女です。
アメリカでは地方だったので日本語学校がなく現地の学校に行きました。今でもメールでその時の友達と付き合いがあります。
中学ではディベート部に入っていました。
ーー将来的には留学とか考えている?
Yes! 考えています!
学問の研究をする上で、法哲学は日本ではだいぶん浸透してきているけれど、まだアメリカとかドイツほどではありません。
少なくとも学部時代には一度留学したいです。大学院とかもその時の兼ね合いですが、できればアメリカとかで勉強したいと思っています。
ーー日本の法哲学の分野のパイオニアになってほしいな。
なりたいです。
ーー10年後のY君は?
抽象的なんですが、誠実で、自らの学問の分野に対してここまでは断言できて、ここからは断言できないみたいなことを、自分の知っていることに対して誠実な研究者になりたい、そうありたいと思っています。
ーー今尊敬している人はいますか?
ひと昔前の研究者で鶴見俊輔。
すごい好きで、ひとつ印象に残っているのは、その人がひとまわりかふたまわり年下の研究者と話した時のエピソードですが、研究者見田宗助が鶴見さんにおすすめの本などをなぜ紹介されないんですか?と聞いたときの話です。
「本を一つ紹介するにしても、ひとつ学問分野を人に紹介したり、人生の帰路にある人にアドバイスするにしても、自分の発言というのは聞かれて答えている以上はやはりその人の人生に影響を与えてしまうことは確かなことだ。自分はそういう人をあまり知らないままに、例えばインタビューなどでは不特定多数の人に届くので、不特定多数の人にその本を無責任に進めて人生というのを変えたくない」
ということをおっしゃっていて、それはすごい印象に残りました。
こういうことを本心で言える人になりたいです。
ーー今のパッションは?
一部学問も関わっているんですけど、ここ数年ぐらい日本のもそうなんですけど、アメリカのヒップホップが好きです。
ーー最後に、今自分の新しいチャプターが始まるけど、後輩に何かメッセージありますか?
どういう後輩かにもよりますが···
ーー自分と同じ東大を目指す人?
学校の仲良い後輩とかに言ったのは、受験以外のことでもどうしても運が介入する余地というのは残ると思うので、模試とかもそうですが、あまり結果が出ないからといって自分を追い詰めずに適度に頑張ればいいのではないかと思います。
ーーエスタミネー英語教室の20minute News Headlinesの クラスはどうでしたか?
同級生であまり英語で話す機会もなかったですし、学校の先生方とも英語で話す機会もあまりありません。ニュースのことを話すことは友達とはよくあったんですが、こういったエスタミネーのオンライン講座とかでそれをいざ英語で話してみようとなるとスムーズに出てこないこともあります。
日本語で話し慣れていることでも、アメリカに行ったのがだいぶん前だったので、語彙力がその後に日本で身につけた政治に関することとか、民主主義ぐらいならわかるんですけど、議会制民主主義とかいう言葉も英語で言ったことがありませんでした。
英会話が終わった後に、自分でインターネットや辞書で調べたりしてどんどん語彙を増やしていくのもよかったですし、日本語だったら比較的思ったことをその場で喋れたんですけど、何よりニュースについて英語で話す機会がよかったです。
逆に表現したいことがぱっと出てこないからこそワンテンポ置いてもう少し冷静に考えて喋ることができて、それは自分の考えを整理するのにも役立ちましたし、英語力を保持するのには結構役立ちました。
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小気味良いテンポでとても丁寧な言葉でたくさん話してくれたY君。
あなたのような若者にどんどん日本をいい方向に引っ張っていって欲しいです。
ピンポイントのやりたい法哲学の学問の中に泉のように湧き出る様々な知識をたくさん学んで、世の中に一石を投じてくださいね。
そして、今後も週に4日のオンラインのニュースヘッドラインのレッスンは継続していくということで、社会事象を語る英語力をさらに高めてくださいね!
“Try not to become a man of success, but rather become a man of value.”
– Albert Einstein