Congratulations!
T 君、東京大学理1合格おめでとうございます!!
いまだに小学校の時に足の骨を折って松葉杖でエスタミネーに来ていた姿を思い出しますが、
4月からは晴れて東京の大学生になるんですね。
Why Tokyo university?
なぜ東大に決めたのでしょう?
「研究者になりたいので、多くの研究者を輩出している東大に行こうと思いました。
計数工学をやりたいと思っています。」
計数工学ってどういう学問ですか?
「モデルなどを使っていろんな分野の予測をするもので、物理と数学を合わせたようなものです。
例えば交通渋滞や地球温暖化の予測計算をしたりします。」
そうか〜。面白い分野だしたくさん勉強して計数工学で大いに社会貢献してね!
受験前のT君と私のレッスンは、東大の自由英作文対策でした。
「東大英作文は楽しくて簡単だ」「東大英作文は英検なんかと違って何が出題されるか予測が難しく対応しにくい」と意見が分かれるところですが、
私はこの東大自由英作文問題が大好きです。
東京大学が公表している「出題の意図」には、
<作文問題>
自らの意見が読み手に明確に伝わるよう、適切な語句や表現を用いて、論理的で説得力のある文章を作成する能力が試されています。
高度な英語力というよりも、「正しい英語で相手に意図がしっかりと伝わる」ことが求められています。
過去問をちょっと見てみると、
・あなたにとって暮らしやすい街の、最も重要な条件とその理由。
・(床で寝そべる猫を掴もうとする巨大な人の手を映した非現実的な写真を見て)思うことを書け。
・(シェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』を読んで、シーザーとブルータスの対話について)思うことを述べよ。
要するに何を聞かれても、思うことを英語できちんと表現できればいいということです。
ここが、小さい時から試験対策だけでないきちんとした段階的に進んでいく英会話をやっている人は大変有利なところです。
私のレッスンでは、世界中のありとあらゆる現実的な、そしてあり得ないような画像を含めいろんなお題を毎週出してそれに1〜2分考える時間を与えて口頭で答えてもらい、宿題として書いたものを提出するということをやりました。
結構ゲラゲラ笑う瞬間があって、とっても楽しかったです:)
和文英訳は、出版物から引用されたこなれた日本語を英訳することが求められるのですが、日本語能力が高いT君は毎回とても素晴らしい文章を作ってくれました。
T君にこれから受験勉強をする人たちへのメッセージを聞いてみました。
「楽しむこと!
そのために、1日に1回勉強をやめる時間を作るのもいいかもしれない。
1日の中で少しだけ自分を解放する時間を作る。
僕は本を読む時間を持りました。」
英語の勉強のアドバイスを聞いてみました。
「東大のリスニングに関して言えば、一つの題材を1週間夜に毎日30分~1時間音読していたので、リスニングは全く問題ありませんでした。
Aが自由英作文で、B が英訳。
英訳はパッと無茶苦茶簡単にできたけれども、
Aは今から30年後の交通手段はどうなるかという問題で、題材は簡単でした。
文法的には大丈夫でしたが、論理立てて書くのにちょっと時間がかかりました。
なので、本番を想定して書く練習するといいと思う。
東大プレ模試は1日で終わるけれど、本番は2日あるので
1日目が終わった後僕は無茶苦茶勉強できたけれど、できない人もいると思う。
メンタルに本番のような気持ちでやるといいと思います。
5番の読解は時間がかかりました。
試験は、数学、国語、英語、物理と化学。
物理と数学がめちゃくちゃ難しくて、英語で決まったという感じです:)
ボキャブラリーに関しては、特別なことはしていなくて、高1の頃から東大向けの単語帳をひたすらやっていました。
ボキャブラリーは早いうちからやっておくこと。」
T君を教えるのも、今回のあいさつに来てくれた時も楽しい時間でした。
東京では、今までの自分と違った世界を新しい仲間と楽しんでほしいと思っています。
そして、大学院は世界のトップの大学に行って欲しいなぁ。
“Success is peace of mind, which is a direct result of self-satisfaction in knowing you made the effort to become the best of which you are capable.” —John Wooden