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英語ガチ勉で実現したカナダ修士留学!
Studying Surgical Education at McGill University in Canada

Screenshot 2024-08-29 at 12.14.35Dr. M 行ってらっしゃ〜い!

過去10年間、大学病院の外科医としてのキャリアを積んできたMさん。

かつては夫が教えていた医学生、現在は博士号の学生でもありますが、今年4月からはちょっとお休みして

先週カナダ、モントリオールのマギル(McGill )大学で2年間外科教育を学ぶため修士留学に出発しました。

エスタミネーではTOEFLと英語面接のレッスンを受講していただきました。

この留学に至った経緯をDr. Mに聞いてみました。

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5年前に日本外科教育学会の学会に参加。

この会は外科医がマギル大学で勉強することをサポートしています。

ーその要件を満たす条件とは?

1)英語能力:TOEFL iBT86点以上、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能が全て20点以上であること

2)医学部の成績表(最後の2年間GPA 3.2以上)

3)2通の英語の推薦状

Mさんはその条件を全てクリアして奨学金をゲットし、今回外科教育学を学ぶためにカナダへと出発しました。

2年後には、Surgical Education (外科教育学)の修士号をもらうことができます。

Mさんは、外科教育にとても関心があり、

それをキャリアにして行きたいとこの会にアピールしてきました。

2年前にこのコース申請のために、英語に本格的に取り組むことに決め

エスタミネーでTOEFL講座を受講し、英語面接のトレーニングもやりました。

書類審査合格の後、2023年5月末が奨学金申請の締切でした。

まず、日本人2人から面接試験を受けました。

そのうちのひとりはこの日本外科教育学会の長の人でした。

もうひとりは、このコースを以前たどった現在モントリオールに住んでいる

日本人医師で、マギル大学の外科教育チームの一員でした。

Mさんは、なぜこのプログラムに興味があるのかを問われ、

さらに博士号の研究で取り組んだ研究のことをプレゼンしなければなりませんでした。

ーWhat was your research? (何の研究をしていたの?)

Liver regenerative medicine (肝臓再生医療)

ー素晴らしい!!

それから、マギル大学の教授の面接がありました。

 ー質問覚えてる?

What kind of research would you like to do at McGill? (マギルではどんな研究をしたい?)

AIにとても興味があるので、AIと外科教育を合わせたものをやりたい。

3人の面接官がいて、私の研究の詳細を説明するように言われました。

Could you elaborate on that? (もっと詳しく説明してもらえますか?)と何度も言われました。

次に教授に質問されたのは、

What would you like to do in the future after learning at McGill? (マギル卒業後の構想は?)

先生方のような素晴らしい外科教育者になりたいと思っています。

若い外科医たちに、外科医のスキルを教えるだけでなく、

博士号も取ってもらいたいと思っています。

実は、二人目の面接官の時にすでに合格を確信していました。

というのも、教授は、なぜマギル大学で勉強したいのかを聞かず、

マギル大学で何をしたいか、どこに住みたいかという質問をしたからです。

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実は、Mさんはすでに「超一流の外科医に俺はなる!」という

YouTubeチャンネルを持っていて、

これは、縫合の仕方などを扱っている本当に外科医のための教育チャンネルです。

ぜひみなさんものぞいてみてください:
https://www.youtube.com/@user-cho1ryu

5年前に外科学会に参加して出会いがあって、

実際にコツコツ準備をして、

ついに向こう2年カナダで修士号を取ることになりましたが、

長崎に帰ってからは教育の仕事が増えると思います。

ーカナダでは何をしたい?公私共に。

 英語力アップ、AIの研究など、たくさんの研究。

自分の分野に関するコースもさらに取りたい。

シミュレーションセンターがとても大きいので、

そこでのトレーニングをしっかり学びたいです。

さらに論文も書きたいです。

AI技術が劇的に進化している今が、まさにこの分野を深く勉強するいい機会だと思っています。

向こう5年の間にこの技術がどのように進歩していくかは計り知れず、

医療の様々な分野に応用されるでしょう。

ーMさんは日本の医療界に素晴らしい貢献をすること間違いなしだね!

私は医療のプロですが、実はAIは初心者ですので、学ぶことがたくさんあります。

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ー後輩へのメッセージはありますか?

そもそも5年前から準備をしたのが今回受かった要因です。

2年前にスカラーシップの応募が始まりましたが、TOEFL86点。

これで、ほとんどの受験生があきらめる。

自分は、1回落ちてもいいやと思って、

3年後に本格始動と思って受けたけど受かりました。

受かったのはたまたまですが、5年前から、外科学会には毎年参加しました。

医学教育学という京都大学がやっているコースを、

費用はかかりましたが1年間受講しました。

京都大学が、週に2時間授業をやって、

選ばれた12人ぐらいの学生に対して、

1年間1コース120~140時間の医学教育に関するいろんなカリキュラムを

学んでいって、提出物を出しました。

そのころはコロナだったので、オンラインがメインでした。

ー日々外科医としての仕事をしながら、すでに医学教育にフォーカスした勉強をしていたんですね。

 医学教育に対して関心があっただけでなく、教育論文も1本書いています。

テーマは、「コロナ禍の縫合外科オンライン実習指導」です。

ーひとつひとつブロックを積み上げていったというのがありますね。

そうです。その後にも、外科教育界の指導医講習会も受講しました。

ー知識の幅が広いね~!

日本外科学会という一番大きな学会の

教育委員会アンダー40というのにも応募していて、

そこで現在外科学会全体の委員の仕事もしています。

若手外科医の外科修練の現状を把握するためにアンケート調査を行い、

論文を発表しました。

面白いことに、そこまで業績を積み重ねると、

外科教育学会から10年間のアンケート調査をやってくれと頼まれそれも引き受け、

ニーズアセスメントのメンバーになりました。

(注:ニーズアセスメントとは、特定の対象(個人、グループ、コミュニティ、組織など)が持つニーズや要求を評価し、明らかにするプロセスで、主な目的は、現状を理解し、効果的な解決策を見つけるための基盤を築くこと)

さらに、日本外科学会参加者に質問し、追跡調査を行い論文にしました。

ー大学病院の多忙な仕事と、2月には子供ができたその最中に色々とやっていたんだね

論文を6個ぐらい抱えて、火の車···

Miwako先生が難しい英語の本を要約しろと言われるのと、

高校生が同じ本を要約しろと言われたら違うと思うんです。

僕も、素人段階から論文を書く作業をしたので、相当苦労しました。

ー最初の1歩があるから先がある

その1歩目、2歩目はとても大変だった・・・

みんなへのアドバイスとしては、「英語は絶対!」

英語は医学部レベルだったら、英検準1級レベルでいいと思う

準1級レベルだとほとんどの英語の試験はパスするので、英語の試験が免除される

高校の時に英語を頑張っていれば役に立つこと間違いなし

ーそんな忙しい中、どうやって英語を勉強したの?

去年の8月ぐらいから今年の3~4月まで朝の5時から密にやりました

TOEFLは、過酷でした!修行でした!

Miwako先生から、シャドウイングまでできないと音が取れないから、

それをできるようにと言われていて、

最終的にシャドウイングめちゃくちゃやりました。

TOEFL3500 という英単語集の90何%は頭に入れました!

英語は本当にガチ勉でやって、国試(医師国家試験)ぐらいやりました!

伸びる秘訣は、英単語帳!

TOEFLの試験で、単語がしっかりしていないと75点まではいけても80点はいけない

3500語の単語帳があったら、

そのうち2600単語頭にしっかり入った人が頑張ったら

75点ぐらい行くということが後から振り返ったらわかった

とにかくガチでやるのが大事!

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Mさんにインタビューして、彼の外科医として、

そしてTOEFLの受講生としての姿だけでなく

大学病院の外科医の仕事や、博士課程の学生としての研究、

さらに外科教育学会に参加したり、京都大学の外科教育を受講したり

日本外科学会のアンダー40に参加し現在委員もしていることなどを知り、

外科教育に興味を持ち、留学するという目標を決め

忙しい仕事の合間に果敢にいろんなことに挑戦し、英語学習を進めていったことを知り

彼のパッションが、

将来の日本の外科医界に大きく貢献することは間違いないと確信しました。

その間に2人目の子供も生まれ公私共に超多忙なMさんですが

ユーモアがあり、やる時はとことんやるその魂で

カナダの生活も大いに楽しんで充実したものにするでしょう。

さらに、このインタビューをしているときに次の生徒さんが現れ、

偶然翌週にカナダの反対側ブリティッシュコロンビアの高校に1年留学すると聞いて

自分のメルアドを渡し、カナダでもし病気になったら

迷わずに電話するよう本人に伝えたのも横で見ていてとても嬉しいことでした!

Dr. M, カナダでの人生の新しいチャプター心から応援しています!

“Setting goals is the first step in turning the invisible to the visible.”

– Tony Robbins

 

 


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